初夢

前の家の2階にいた。夜中。
トイレになぜか眼鏡拭きが落ちてて流すに流せなくて母親に取ってもらった。

「トロールが来るよ。もう玄関まで来てる」

母親が眠そうな声で言った。
親父がぶつくさ言いながら1階に下りていった。
僕は洗面所で手を洗っていた。
死んだばあちゃんがトロールを連れてきた。
僕のすぐ目の前に立って

「私はトロールだ」

と低い声で言った。
耳はとがっていて鼻の短い象のようなそいつの目は黒い中に赤い小さな光があって遠くを見るようなすぐ近くを見るような睨んでいるような眼差しだった。
恐ろしくて何を言っていたかよく覚えていないが、地上の平穏のために何かと何かが必要で僕はそれを捧げなければいけないらしい。
怖くて気を失うように目が覚めた。