弱音を吐きます

僕は王子ですので
お姫様やお嬢様を始め相手には全力を尽くすべきだと思ってきました

なにげない日常の会話から
相手が何を望んでいるのか、何を求めているのか、何を悩んでいるのかを注意深く見つめ
さりげなくフォローしたり、さりげなくプレゼントしたり、こっそり努力したり
必死なところは水面下で、相手の望むものを与えられる、優しく気高く寛大な心を忘れない
そういうのが僕の考える王子です

が

ずっとそんなふうにしてきたものですから
相手の些細な発言もすぐインプットしてこっそり努力しなければと思ってしまうのが癖になっていて

「もっと女の子らしくして欲しいなぁ…」

とかボソッと言われたら
あぁそれを望んでいるんだなぁ…とずっと気にしてしまうわけで
それはそれは今までと全く勝手の違う分野新ジャンル未開拓地を
それはそれは手探りで勉強して試行錯誤して
己の拒否反応と闘い、アイデンティティと闘い、心身を削りながらも
相手のために全力で努力をしています

本当は
すごく
つらいです

何やってんだろうって思ったり
自分じゃなくなってく自分を受け入れなければならない苦痛と闘い

でも王子なので
水面下でこっそり努力して
弱音なんて誰にも吐くまいと溜め込んで
かれこれ5年

最近気付いたことがあります

心構えというか、精神的には、
「女装する」
っていうのが、すごくしっくりするんです
女の子が女の子らしくするそれとはどうしても距離があるというか、越えなければならない壁のようなものがあって
どうしても拒否してしまって、受け入れられなくて
それとずっと闘っています

もちろん僕は男性ではありませんし
自分で女だなぁと思うところもたくさんあります
けど、どうしても抵抗があって…
少しずつ慣れてきた部分もありますが、まだ壁はなくなりません…

まだこれから、闘っていかなければなりません
何もそこまでしなくても…と思う時もありますが
僕には、それしかできないので…
たとえ報酬がなくとも、報われずとも、相手のためならばと思って与える努力をしてきましたが

やっぱりつらいもんはつらいです(´・ω・｀)

どんなに頑張っても
相手が満足しても
自分が得るのは疲労と喪失です
わずかな安心感のための膨大な損失です

だからどうってわけではありませんが…大変なことを頑張ってるんだなこいつ、と頭の片隅にでも置いていただければ…

前置きが長くなりましたが本題を述べます
こんな僕の目に飛び込んできた「プリンセス・プリンセス」というアニメが気になったので見ようかなぁと思ったのです
…それだけですはい