気の遠くなるような過去の可哀想な奴の話

時々書くね。自分を認めてあげたいから。
長いしまとまってないし他の人が読んでもそんなに面白くないと思うからしまっておくね。

それが僕にとっての普通だった。なんの疑いもなく、それが、この状況が、普通だと思っていた。生まれた時からずっとそうだったし、それ以外を知らなかったから。
自分の感情は間違っているもので、発言権はなく、苦しむために生まれてきたんだとか、自分の存在そのものがもう間違っているんだとか、そう考える以外に自分を納得させる方法がなかった。
そうでなきゃ、毎日毎日何かする度に怒られたり否定されたり、何もしなくたってここにいるだけでからかわれたり罵られたり嘲われたりなんてきっとしないもの。
存在するだけで笑いもの。
この家でも。
この家の外でも。
どこにも、居場所なんかなくて、助けてくれる人もいなくて、だったら自分で助けるしかなかった。
一人じゃないよ、僕が傍にいるよって、自分で言ってあげるしかなかった。
この世界に耐えて、我慢して我慢して、自分の間違った感情は押し殺して、自分を否定することにそれこそ命をかけていた。
もしこの感情を認めてしまったら、きっと殺されてしまうもの…
それが怖くて怖くて仕方なくて自分を殺しながら生きてきた。傷付けられて、自分でも傷付けて。
自分さえ我慢していれば他の人は満足するもの。何も言わなければ怒られないし否定もされない。その安心感のために、一体どれだけ、自分を、犠牲にしてきたか…一体どれだけ途方もないエネルギーを費やしてきたか…20年もだ。
彼らの機嫌、命令、罵倒、それらを常に気にして、いない時だって気にして、怯えて、どうしたらいいか考えて、自分を殺すことしかできなくて
なのに悲しみ、怒り、恐怖、勝手に出てくるのは自分が弱虫だから。彼らの言うように、馬鹿だから。ゴミだから。
逃げて逃げて逃げて、もう殺したくなくて逃げて、死にたいけど死ねなくて、自分がなんなのかなんてもうわからなくて、彼らの機嫌を損ねないことにだけ必死だった。

このこびりついた、無意識に頭で鳴り響く彼らの声を拭い去ることは一生できないかもしれない。
あれもだめこれもだめ。デブ。豚。泥棒。馬鹿。頭が悪い。のろま。くそったれ。くるくるぱー。おかしい。どうしようもない。ダメな子。どうしてできないの？どうして泣くの？お姉ちゃんは背も高くて頭が良くて大人しくて手のかからない子なのにね。あんたは…
未だに彼らの罵倒を真に受けたまま、彼らの命令に従ったまま、彼らの人生の一部を演じ、
自分の人生？そんなもの考える余裕がなかった。
したいことなんてない。あってもなかったことにしないといけない。彼らのためにしなければいけないことなら山のようにあるけれど。
でもどんなに頑張っても、認めてはもらえない…たとえ認めてもらえたとしても20年は戻ってこない。

これから少しずつ、彼らの強力な法律に順ずる恐怖に縛られた行動基準ではなく、自分で、自分だけで決めてあげたい。感情も、したいことも、人生も。
彼らがどう思おうと、なんと言おうと、関係ないんだ。気にしなくていいの。
悲しいのも、怒ってるのも、怖いのも、自分は今そう感じてるんだって認めてあげたい。間違ってないから殺さなくていいって。
無意識にしてきたことを変えるのは大変なことだと思う…時間もかかると思う…でも頑張りたい。
誰になんと言われても、自分がそうしたいと、そう感じたという事実は変わらないし変える必要もない。
これが、これからの課題。
自分の感情をそのまま認めてあげて、そのままちゃんと相手に伝えることができたら…もう自分に嘘つかないで、殺さないで、自分のために生きてあげたい。

夢は…お嫁さんになること