矛盾

たとえどんなにゴミだとしても、他の人がみな口を揃えてお宝だと言えばゴミのように見えても実はお宝なのだろう。
逆に、どんなにお宝だとしても、他の人がみな口を揃えてゴミだと言えばゴミになる。
のか？本当にそうか？自分で思ったことは正しくないということなのか？
これはつまり、他の人間に決定権があるってことだ。自分の意見に関係なく他人が言ったことが正しい。人の意見がなければ決定することができない。
本当はもっと、自由なはずだ。他人の意見がどうであれ、自分がそう思ったならそうなのだ。そう思った、そう感じたこと自体は間違いではないと思う。
自分が悲しいと思ったなら、悲しいと思ったことは間違ってることなのか？嬉しいと思ったら、嬉しいと思ったことが間違いなのか？

たとえば、自分のことが嫌いだと思うのも自由なら、自分のことが好きだと思うのも自由だ。
僕は僕がイケメンでかっこよくて優しくてドSで大好きだからそう主張している。他の人間がどう思うかはあまり関係ない。
イケメン爆発しろだとか言われてもあぁそういう人もいるんだなぁと思うくらい。僕自身の意見が間違っているということにはならない。

はずだが。
不思議なことに僕はずっと他人に左右されることと戦っている。不思議ね。そんなこと気にしなくていいのに。
それほど強力で、絶大で、神のような力に不信感を覚えつつも従うことが絶対であるとずっと信じてきたがために、この寄生虫のような目に見えぬ敵と戦うのが使命だと、厨二病全快な感じではあるが笑えない現実のおかげで僕はきっと病んでいるのね。
寄生された生物の末路。寄生虫に操られて死ぬ。実際にそうなりそうで笑えない。
僕が死にたいと思うのは彼らにそうなるように仕向けられているからなのだ…そうに違いない。
だからきっと死ななくていい。
ほらね、決定権が他人にある。おかしいね？