家系

僕の母方のじいちゃんは次男だったために（幼くてまだ畑仕事の労働力にならなかったから）養子に出されて、その養子になった先の家が裕福な家で、よく女中さんとお芝居を見に行ったらしい（リアルセレブやないかー）
その裕福な家がいわゆるスパルタ教育で厳しかったとか。
僕が昔じいちゃんから聞いた話だと、時計が何時何分だと言えないとおやつが貰えなかったんだそうな。その頃じいちゃんはぴったりの時間にならないとわからなかったから針がぴったり上までくるのをじーっと待ってたんだって。
王妃によると、できないと竹のものさしで叩かれてたそうな。
養子先のおばさんが亡くなってから元の家に戻ったが、いとこだと思っていたのが本当の兄弟で、兄弟だと思っていたのがいとこだったとなかなか受け入れられなくて遠慮しがちに生活していたのを可哀想に思った親が兄弟の中で特に可愛がって育てたんだそうな。


僕の父方のばあちゃんも養子に出されて、やはりスパルタ教育だったらしい。


僕の母方のばあちゃんは長女だったために店番と家事をしなければいけなかった。
当時ばあちゃんの行ってた学校は出席の時にいれば1時間で帰っても皆勤賞が取れたので皆勤賞のために毎日学校に行って1時間で帰って店番と家事をしていたそうな。
1時間で帰らなくてもいい他の人が羨ましくて悔しかったらしい。
手先が器用で、誰かの着てる服を見ては見よう見真似で縫ってみせたという。
（王妃曰く、この手先の器用さは僕のねーちゃんにそっくり）


僕の母親もやはりスパルタ教育を受けていた。
かくいう僕もそうである。
もし僕に子供ができたら同じことをすると思う。そのやり方しか知らないから。


この連鎖は僕の代で止めなきゃ
って思う